船舶免許の返納確約書|書き方から提出時期までわかりやすく解説

船舶免許の更新、でも乗船予定が…そんなお悩みありませんか?

「そろそろ船舶免許の更新時期だけど、仕事や趣味で船に乗る予定が入っている…」「更新手続きの間、免許証がない期間ができてしまうのは困るな…」
このように、免許の更新が必要なことは分かっていても、大切な免許証を手放すことに不安を感じていらっしゃる方も少なくないのではないでしょうか。

ご安心ください。そんなあなたのために、「返納確約書(へんのうかくやくしょ)」という制度があります。これは、新しい免許証が届くまで、今お持ちの免許証を手元に残しておける特別な手続きです。

この記事では、返納確約書とは何か、どう書けばいいのか、いつ提出するのかといった疑問に一つひとつ丁寧にお答えしていきます。最後までお読みいただければ、手続きへの不安が解消され、安心して免許の更新を進められるはずです。

船舶免許の更新手続きの全体像については、船舶免許の更新手続きの全体像で体系的に解説しています。

返納確約書とは?免許証を手元に残せる特別な手続き

返納確約書とは、とても簡単に言うと「新しい免許証が届いたら、今持っている古い免許証をすぐに国へお返しします」とお約束するための書類です。

本来、免許の更新手続きでは、申請時に古い免許証を提出(返納)する必要があります。しかし、それでは新しい免許証が交付されるまでの間、手元に免許証がない状態になってしまいますよね。

この返納確約書を提出することで、更新手続き中も乗船する必要がある、という特別な事情を国に認めてもらい、古い免許証の返納を待ってもらうことができるのです。この制度のおかげで、免許証がない空白期間を作ることなく、安心して船に乗り続けることができます。

どんな時に返納確約書が必要になるの?

返納確約書は、具体的に次のような場面で役立ちます。

  • 漁師さんや遊覧船の船長など、お仕事で毎日船を操縦する方
  • 更新手続きの期間中に、週末のレジャーや釣りなどでボートに乗る予定が決まっている方
  • 免許証を身分証明書として提示する機会が多い方

このように、更新手続き中であっても免許証が手元にないと困る、という方々のために用意された制度なのです。

船舶免許の更新と乗船予定で悩む船長が返納確約書で解決する様子のイラスト

注意点:返納確約書が使えないケース

とても便利な返納確約書ですが、残念ながら利用できないケースもあります。手続きを始める前に、必ず確認しておきましょう。

1. 免許の有効期限がすでに切れている(失効している)場合
有効期限が切れてしまった免許証は、すでにその効力を失っています。そのため、手元に残しておいても船を操縦することはできません。この場合は、返納確約書を使うのではなく、失効再交付の手続きが必要となります。

2. 免許証をなくしてしまった(紛失した)場合
返納確約書は、あくまで「手元にある古い免許証を後で返します」というお約束の書類です。そのため、免許証そのものを紛失してしまっている場合は利用できません。まずは免許証を探すか、見つからなければ再交付の手続きを先に行う必要があります。

返納確約書の書き方を3ステップで解説【記入例あり】

それでは、実際に返納確約書の書き方を見ていきましょう。様式は運輸局のウェブサイトからダウンロードできますが、ここでは一般的な様式を例に、3つのステップで分かりやすく解説します。

様式のダウンロードは、例えば九州運輸局のウェブサイトなどで可能です。

船舶免許の返納確約書の書き方を3ステップで解説した記入例付きの図解

ステップ1:日付と氏名、住所を記入する
まず、書類を提出する日付を記入します。次に、ご自身の住所と氏名を書き、押印または署名をしてください。

ステップ2:免許証の種類と番号を記入する
お持ちの免許証の種類(海技免状または小型船舶操縦免許証)のどちらかに丸をつけます。そして、免許証に記載されている免許証番号を正確に書き写しましょう。

ステップ3:理由にチェックを入れる
なぜ返納できないのか、その理由を選びます。ほとんどの場合、「現に船舶に乗組んでいるため」にチェックを入れれば問題ありません。

たったこれだけで完成です。とても簡単ですよね。記入する際は、お手元に免許証をご用意いただくとスムーズに進みます。

いつ提出する?返納確約書の最適なタイミング

返納確約書を提出するタイミングは、「免許の更新申請をする時」です。

具体的には、更新申請に必要な他の書類(申請書、写真、身体検査証明書など)と一緒にまとめて提出するのが基本となります。

手続きの流れをイメージすると、分かりやすいかもしれません。

  1. 更新に必要な書類一式を準備する(この時に返納確約書も書きます)
  2. 準備した書類をすべてまとめて、運輸局などの窓口へ提出する
  3. 後日、新しい免許証が交付される
  4. 新しい免許証を受け取ったら、古い免許証を返納する

このように、更新手続きのスタート地点で提出する書類だと覚えておきましょう。更新の流れは、最寄りの運輸局などの案内をご確認ください。

「直ちに返納」とはいつまで?約束の期限を解説

返納確約書で最も気になるのが、「直ちに返納」という言葉ではないでしょうか。「直ちに」とは、具体的にいつまでを指すのか、不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。

返納確約書には「新しい免許証の交付を受け次第、直ちに返納する」と書かれています。受け取ったら、できるだけ早く古い免許証を返納してください。

なぜこのような少しあいまいな表現になっているかというと、人それぞれの事情を考慮しているためです。しかし、なぜ速やかな返納が求められるかといえば、それは「同じ人に対して、有効な免許証が2枚存在している」という状態を避けるためです。

これは単なる手続き上のルールではなく、万が一の事故の際などに混乱を招かないための、安全な航行に繋がる大切なお約束なのです。

もし古い免許証の返納を忘れてしまったら?

「うっかり古い免許証を返すのを忘れてしまった…」という場合、すぐに何か厳しい罰則があるわけではありません。しかし、約束を守らなかったことには変わりありませんので、行政から「速やかに返納してください」という指導や注意の連絡が来ることがあります。

また、将来、次の更新手続きなどを行う際に、スムーズに進まなくなる可能性も考えられます。

このような事態を避けるためにも、新しい免許証が届いたら、その喜びと同時に古い免許証のことを思い出し、忘れないうちに返送用の封筒に入れるなど、すぐに行動に移すことをお勧めします。最後まで手続きをきちんと終えることで、気持ちよく新しい免許証を携帯できます。

返納確約書に関するよくある質問

Q1. 返納確約書を提出するのにお金はかかりますか?

A1. 返納確約書の提出自体に追加の国の手数料がかかるとは限りませんが、更新申請では収入印紙(1,350円)などの手数料が必要です。

Q2. 返納確約書は自分で作っても良いですか?

A2. 運輸局などが用意している正式な様式を使用する必要があります。公式の様式をダウンロードしてご使用ください。

手続きに不安な方は、ご相談いただくのも一つの方法です

ここまでお読みいただき、ご自身で返納確約書の手続きを進めるイメージが湧いたのではないでしょうか。

それでも、「更新全体の書類準備が複雑で、やっぱり不安…」「仕事が忙しくて、手続きに時間をかけるのが難しい」と感じていらっしゃる方もいるかもしれません。

海事に関する手続きは、国家試験の申請のように、専門的で分かりにくい部分も確かにあります。もし、ご自身での手続きに少しでもご負担を感じるようでしたら、私たちのような海事手続きの専門家がお手伝いできることもあります。

私たちは、ご依頼者様とともに悩み、ともに最善の方法を考えることを大切にしています。まずはお気持ちをお聞かせいただくことから始めさせてください。

お問い合わせフォーム

お問い合わせフォーム

 

ページの上部へ戻る

keyboard_arrow_up

0283225411電話番号リンク 問い合わせバナー